妹系男子。



―――



―――



―――



「…痛くない??」
「…少しね、でも大丈夫」

「私のせいなんだよね??」
「良いよ、別れてくれたんだし」



「でも市川君、吉田君や鈴木君と気まずくなるんじゃない??」

「林が気にすることじゃないよ」



―――



―――



―――



……え???



俺は目を疑った

目の前には信じられない光景



目の前にいた男女の二人組



―――



―――



それは


林さんとイチ



―――



俺の頭には

目の前の光景に否定的な思考が
何通りも浮かんでは消えた



頭も心も絶えず思考を続け
この状況の理解を急ぐ



だけど巡るのは
その光景を認めないものばかり


まだ夢心地なのだ
頭を強く打ち過ぎたのだ



違う違う違う違う違う

違う違う違う違う違う

違う違う違う違う違う



何度もまぶたを閉じては開いた



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