妹系男子。



ユカ「麟太郎」


リン「……えっと」


ユカの声で我に返り
思いを言葉にしようとしたが
それ程俺は有能ではなかった



ユカ「やっぱ、行って来る」

ユカは勢い良く遊具から出た


俺は制しなくてはならない様な気がした
だけどそれどころか音にならない



ただユカの足取りを追った

結局俺は何も理解できないまま



ユカ「秋穂!」


アキ「……ユカ?!」


林さんとイチはユカの声に足を止めた



ユカ「あんた、私の気持ち知ってるよね?!」


アキ「……ユカには関係ない」


ユカ「は??何よそれ、どういうこと?!」


落ち着きを失ったユカは
林さんにつかみかかった



………



………



リン「ユカ、やめろって」



イチ「…麟太郎?!」

アキ「…鈴木君?!」



少しためらってから公園前の道に出た



イチと林さんはユカの登場にもだが
何より俺の存在に驚いていた



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