妹系男子。
俺は俺という人間として
これまで生きて来た
タイミングが悪いのは昔から
空気が読めないのは生まれつき
でもそんな自分が時々嫌になる
スズ・ユカ「……麟太郎」
……これから俺はどうしよう
………
リン「ユカ泊まってく??」
ユカ「……あー、うん」
リン「風呂入る??」
ユカ「まだ大丈夫」
リン「俺先入るね、鈴良い??」
スズ「うん」
俺は逃げる様に風呂に向かった
ただ浴槽につかって
ゆっくりする気分でもない
熱いシャワーを浴びると
そそくさと風呂場を出た
そして思考をどうしてもやめたくて
布団に潜った
でも頭の中ではグルグルと
先程の会話やあの光景が巡っていた
どうしてもどうしても
解決策なんて思い付く訳がないんだ
だのに無意味な考えが浮かんで
頭から消えることはなかった