妹系男子。



リン「うぉっ、寒ぃ」


学校に着いた俺達は
ヨシがいるという屋上へと向かった

開けた扉からは冷たい風が勢いよく吹く



ユカ「吉田」

「妹尾も来たのかよ」


ヨシは昼食を摂っていた

コンビニの菓子パン
ヨシは売店に行かない



リン「寒くね??」

ヨシ「超寒ぃ」


ヨシは薄着だった

ユカはマフラーをしているのに



結局、寒さに耐えかねた俺達は
屋上を後にした


ただどこへ行くでもなく

もう始まっていた授業を邪魔しない様に
人気のない辺りをウロウロしていた


そして売店の前のベンチに
身を落ち着けた



………



ヨシ「ごめんな、麟太郎」

リン「……何が??」


ヨシ「俺は口で言うより、見せた方が解りやすいと思ったんだよ」

リン「…めっちゃ解りやすかったよ」


まぁ完璧にわかった
自分が知りたい以上に



ヨシ「……イチ、前から好きだったんだ」



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