妹系男子。
アキ「……でも、もう来ないで」
その大きな瞳から
大粒の涙がいく筋にもなって流れた
リン「……え??」
俺は自分を過大評価していたらしい
勘違いしていた
思い込みも甚だしかった
アキ「……ごめん」
復縁できるとでも思っていたのかな
……俺は
リン「……ごめん、もう別れたのに」
ウザかったかな
キモいよね
リン「キモいよね……もう来ないから」
俺は自分が嫌になった
急いでこの部屋を出ないと
………
アキ「鈴木君!」
背後から俺の身体に回された手
細くて白い腕
リン「……えっと」
振り向こうとすると
林さんは顔を背けたため元に戻す
アキ「……嫌いにならないで」
震える声が俺を惑わす
俺の背中は熱かった
リン「……いや、俺はさっきも…」
好きって言った、と言おうとしたが
それもはばかれる