妹系男子。
ヨシ「仲直りするかと思ったのに」
リン「別に喧嘩してた訳じゃないし」
俺とヨシは寒空の下
俺の家に向かっていた
ヨシ的にはそのまま家に帰りたい時間だろうけど、荷物を全部置いて来ちゃったし
ヨシ「…良いの??」
林さんとはもう会わない
そう言った俺の表情を疑っている
ヨシにはどんな風に見えたのだろう
リン「……うん」
仕方ない、とは言えなかった
だってあまりにもみじめで女々しい
………
リン「イチとも仲良くしたいしね」
俺は上がらない口調のまま言った
イチは結局どういった形で
この件に関わっているのだろう
ヨシ「……そっか」
ヨシは遠い目をしていた
ヨシは俺のためを思って
イチと喧嘩してくれたんだ
申し訳ないけど
俺は三人が良いから
リン「俺が謝れば良いのかなー」
ヨシ「それは違うだろー」
俺達のしこりは一方的に取れて
思考は次の段階に至っていた