妹系男子。



明日、イチと何を話そう??



―――



家に着いた俺達は
玄関に足を踏み入れると

辺りに立ち込める
異臭と煙に気付いた



ヨシ「火事?!!」


ヨシは驚いて振り返る


だけど俺には原因がわかっていた



リン「鈴ー」

台所の方へ向かう



「……げ、麟太郎」


そこでは鈴が気まずそうにしていた



リン「ちゃんと説明書見た??」

スズ「……見てない」



台所には白い粉が飛び散っており
オーブンは黒い煙と異臭を放っている


ヨシ「……どうした??」


ヨシにはわからないかな


そう思ったけど
ヨシは鈴作の弁当を知っている


数秒後にその目は納得の色に変わった



リン「何作ったの??」

オーブンの中には炭の様な塊しかない


スズ「…クッキー」


ヨシの表情は歪むばかりだ



アイドルなんて関係ない


完全無欠の人間なんて存在しないのだ



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