妹系男子。



ナカ「洗って返して下さいよ」
リン「勿論です」


ちょっと悪戯な笑顔を見せる中さん

この笑顔を見たのは俺だけ、――なんて考えると気持ち悪いので「素敵」位に留めておきます



ナカ「明日までですね」
リン「そうですね」


そう、明日が文化祭準備の最終日


リン「今まで有り難う」


名残惜しい

俺の衣装係が中さんでなければ、ここに中さんはいないし、二人だけの秘密だって存在しない



ナカ「早過ぎますよ、まだ終わってないのに」



自分でもそう思う


けどやっぱり時間の力は強いから

“二人だけ”が薄くなるのは悲しいよ



リン「…秘密ですよ」

ナカ「……え??」

リン「俺、まだ凄い秘密有ります」




――異常な可愛い物好き




中さんなら、解ってくれるかも

つか、中さんに解ってほしい



ナカ「教えてくれるんですか??」

リン「実は俺……」



その時でした



< 57 / 713 >

この作品をシェア

pagetop