妹系男子。
「おはようございます」
リン「……あれ、一番じゃなかった」
教室には中さんがいた
ナカ「早いですね」
リン「中さんこそ」
ナカ「鉢替えをするんです」
まだ六時
俺は一番乗りじゃなかった
隅に置いてある花の鉢を替えるらしい
確かに上木鉢は窮屈だった
名前も知らない様な植物だけど
細部まで目が届いていて中さんらしい
リン「手伝いますよ」
ナカ「一個しかないですけど」
リン「面白そうですもん」
結局、鉢替えを手伝わせてもらう
絶え間なく考えていたから
思考停止したかったのだ
土がこぼれない様に新聞紙をひいて
新しい鉢に新しい土を入れて
まぁ作業するのは
ほとんど中さんなんだけど
リン「……中さん」
ナカ「何ですか??」
リン「俺が“可愛いもの好き”だって知った時どう思いましたか??」
結局止まらずに思考は続いてく