妹系男子。



「おはようございます」



リン「……あれ、一番じゃなかった」


教室には中さんがいた



ナカ「早いですね」

リン「中さんこそ」


ナカ「鉢替えをするんです」


まだ六時
俺は一番乗りじゃなかった


隅に置いてある花の鉢を替えるらしい

確かに上木鉢は窮屈だった


名前も知らない様な植物だけど
細部まで目が届いていて中さんらしい



リン「手伝いますよ」

ナカ「一個しかないですけど」

リン「面白そうですもん」



結局、鉢替えを手伝わせてもらう


絶え間なく考えていたから
思考停止したかったのだ



土がこぼれない様に新聞紙をひいて
新しい鉢に新しい土を入れて

まぁ作業するのは
ほとんど中さんなんだけど



リン「……中さん」

ナカ「何ですか??」


リン「俺が“可愛いもの好き”だって知った時どう思いましたか??」



結局止まらずに思考は続いてく



< 572 / 713 >

この作品をシェア

pagetop