妹系男子。



………



………



嘘を吐いている自分

つまらない秘密をかたくなに守る自分



いつのまにか厚い壁で
外界と隔たれている自分



―――



本当の自分でないのは知っていた



………



でもまた拒否されたら??



“可愛いもの好き”の自分を

本当の自分をさらけ出した時に



拒否されたら??



ナカ「そんな小さなことを気にするのは貴方だけだと思いますよ」


中さんは垂れていた俺の髪を、俺の両耳にそっとかけた



ナカ「貴方は魅力的な人間です」


リン「……中さん」


俺の回りにはいつの間にか
こんなにも素晴らしい人が集まる



………



リン「アイドルの姉がいても??」

ナカ「貴方が支えているんですよ」


リン「母親がいなくても??」

ナカ「人間性には関係ありません」



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