妹系男子。
ユカが言う
リン「ユカもだろ」
ユカって少なくとも
友達のために叫ぶタイプじゃなかった
ユカ「……秋穂と仲直りした」
俺はユカと教室までの道のりを歩く
ユカ「秋穂と鈴から全部聞いてさ」
どうやら鈴は上手くやったらしい
ユカ「そん時にあいつらが麟太郎のこと話してるの聞いて、様子見に来たんだ」
ユカには感謝しないと
あのままだったら
何となく言いくるめられそうだったし
ユカ「あ、麟太郎の秘密聞き損ねた」
そういえば俺の秘密を握ってんだっけ
リン「もう、何でも良いよ」
俺の中に残った安心感と疲労感は
もう明日の方向を見ていた
―――
―――
D組の教室の前まで来た
リン「ユカ」
ユカ「ん??」
リン「有りが……」
ユカ「イチくーん!!!」
俺が感謝を口にする途中
ユカはD組の教室に飛び込んで行く