妹系男子。



でもまた口をつぐむ


リン「……中さん??」


中さんは泳いでいた目をキュッと閉じ
何かを決心した様に勢いよく開いた



ナカ「……言うんですね??」


俺の秘密のことだろう


中さんだけが知る秘密だから



リン「……はい」

ナカ「自信ないですか??」


どうやらバレていたらしい



リン「そんなこと言ってられません」


ナカ「…そうですね」



もう決めたんだ



ナカ「……貴方は魅力的です」


中さんはその澄んだ目で俺を見た



……思い出す

今朝、中さんに言われた言葉



………



俺は何をこんなに怖がっていたんだ??



今じゃないか??
今が殻を破る時じゃないか??



今を逃したらもうないかもしれない



………



………



………



リン「……俺、もう大丈夫」


俺の中には熱い何かが戻って来ていた



ナカ「……鈴木君」


中さんが口を開く



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