妹系男子。
恋愛なんて浮かれた行為
将来が見えない奴が勉強しない理由
……って考えもいつの間にか消えて
俺は彼女だけを見ていた
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冷たい風が吹く
終業の鐘が鳴った
アキ「授業終わっちゃったね」
リン「あーあ、サボっちゃった」
成績が優秀な訳ではないけど
俺も林さんも真面目なタイプの人間
これから受ける指導を予想すると辛い
アキ「……このままサボっちゃう??」
林さんは冗談めいた顔で笑った
リン「……そうしちゃう??」
なかなかこういう心地好い雰囲気から抜け出すのはためらわれる
アキ「まじ??冗談で言ったのに」
リン「じゃ止めとく」
授業が嫌な訳でもなかった
どうせ次の授業も寝るだろうし
アキ「えーっ、それはそれで…」
リン「何、サボりたいの??」
困った顔をした林さん
俺の言葉に合わせて様々な表情を見せる