妹系男子。
アキ「お母さんとお父さんだと、どっちの方が好きだった??」
リン「……母さんかな、父さんは出張とか多くて家にいなかったし」
父は母のことを愛していた
身体が弱い母の分も働いてくれた
リン「……父さんも好きだよ」
林さんは笑顔で俺の目線の先を見る
アキ「仲良しなんだね」
………
………
………
胸が痛む
リン「……どうかな」
アキ「え??」
自分の闇を浮き彫りにされた心地がした
林さんがまぶしい
リン「……俺は違うかもしれない」
……俺だけ
アキ「どうして??」
無垢な彼女の表情は歪むだろうか
リン「…俺のせいなんだ」
俺は目線を足下に移す
アキ「鈴木君」
林さんが俺の手を握る
―――
―――
―――
リン「……俺が母さんを独りで死なせた」