妹系男子。

俺は靴を置いて
放り投げた荷物を手にした

そして進さんを上げてから
ちゃんと鍵を閉めます



リビングまでの廊下を
複雑な気持ちで歩いた


ｽｽﾞ「麟太郎、何で慌ててたんだろ??」

鈴の声が隙間から漏れている



ﾘﾝ「最近物騒だから心配だったんだよ」


その扉を開けて
俺はあからさまに不機嫌に返事した



ﾘﾝ「皆、心配したんだからね」

俺は自分だけ驚かされたのが
なかなか恥ずかしかった


ｲﾁ「皆??」

イチが笑いながら言う



ﾘﾝ「そうだよ。どうぞ」

ちょっと決まりは悪いが
俺は扉の横に立った



ｽｽﾞ「…げっ!……進さん」

進さんもリビングへ
鈴は明らかに笑顔をひきつらせた



ﾘﾝ「進さんも俺も、心配してたんだから」

この時ばかりは進さんがいて良かった


ｽｽﾞ「…鈴は進さんがいた方が心配だよ」