妹系男子。



考える時間が短い
短過ぎる

聞いたばっかなのに
もう来ちゃったのかな


でも何で家の場所知ってんだろ
前に鈴が連れて来たのだろうか


玄関前で深呼吸
ゆっくり扉を押した

門の前には



―――



―――



やっぱり林さん



俺は高鳴る鼓動を抑えて
林さんの方へと歩いた



リン「……ごめんね」

門を開けて林さんを入れる


アキ「鈴のサプライズだったんだね」

リン「うん、そうみたい」


鈴には困ったもんだ
でも健康で何もなくて良かった



リン「俺、恥ずかしいね」
アキ「そんなことないよ」

あの取り乱しっぷり
思い出しただけで顔から火が出る


でも林さんは笑顔で言う



アキ「…やっぱちょっと」
リン「えっ?!」

アキ「嘘だよ」



< 708 / 713 >

この作品をシェア

pagetop