妹系男子。
考える時間が短い
短過ぎる
聞いたばっかなのに
もう来ちゃったのかな
でも何で家の場所知ってんだろ
前に鈴が連れて来たのだろうか
玄関前で深呼吸
ゆっくり扉を押した
門の前には
―――
―――
やっぱり林さん
俺は高鳴る鼓動を抑えて
林さんの方へと歩いた
リン「……ごめんね」
門を開けて林さんを入れる
アキ「鈴のサプライズだったんだね」
リン「うん、そうみたい」
鈴には困ったもんだ
でも健康で何もなくて良かった
リン「俺、恥ずかしいね」
アキ「そんなことないよ」
あの取り乱しっぷり
思い出しただけで顔から火が出る
でも林さんは笑顔で言う
アキ「…やっぱちょっと」
リン「えっ?!」
アキ「嘘だよ」