キミの隣に僕がいる
「優貴…?」
西崎が優貴の名前を呼ぶ。
きっと驚いてるんだ。
聖のことで、悩んでいると思っていたから。
勿論、俺だってそう思ってる。
いや、思ってた。
「雅なら、いいんだよ。
雅だから、いいの。
聖みたいに、盛り上げてくれる。
でも、聖とは少し違くて、
きっともっとみんなが幸せになれるようなことを思いついてくれる。
聖だったら、できないようなことを、
雅は、きっとしてくれると思うから。
だから、私は雅がSPなら大歓迎だよ。」
微笑む優貴の笑顔に、
そっと頭を撫でる西崎。
「優貴、いつの間にそんなこと言えるようになったの?」
「う~ん…秘密♪」
優貴、
この時の言葉を知っていれば、
俺たちはどうなっていたのかな。