キミの隣に僕がいる

「言ってなかったけど、

福引で当たったとか嘘。

優貴の誕生日を祝いたいからのサプライズね?」

こそっと悟が耳元でカミングアウト。

まるで、俺が考えていたことを読んだように。

「な、なんで!?」

「しっ!!」

言いながらジェスチャーする悟。

「そんな感じの顔してたから、

とりあえず言っただけ。

優貴は知らないんだからな?」

「ごめん。」

「雅と悟ーどうしたの?」

駆け寄ってくる優貴。

「大丈夫。なんか雅が驚きすぎてただけ。」

「あぁ、まぁそう。」

「そっかぁ!

早く部屋に行こう?

もう美奈がチェックインしてくれたって♪」

言われると同時にホテルマンに持っていた荷物を取られる俺たち。
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