キミの隣に僕がいる

『『えっ!?

最上階に泊まるの!?』』

見事に重なる俺と優貴の声。

ホテルマンはカードキーを入れてから、光った階上…

40階のボタンを押す。

「泊まるんだったらね?

せっかくだし、最上階にしたの。」

簡単にそんなことをサラリと言う西崎。

隣で悟も頷いてる。

ヤベェ…。

俺さ、こんな人たちとつるんでて本当にいいのかよ。

てか、

前もこんなこと思ったことあったような気がする。

金持ちって、
ある意味怖いな…。

「あっ、部屋は勿論女子同士と男子同士だからね?」

「わかってる。」

「いや、こいつはわかってないのよ。」

「なんでさぁ、雅と一緒なのー?」

あきらかに美奈と泊まりたがっている悟。

「そんなこと言うならお前は野宿してろ。」

「雅も酷いなぁ。

冗談だから。」

悟の笑顔をとてもじゃないけど冗談に見えなかった。

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