キミの隣に僕がいる

キーンコーンカーンコーンと校内にチャイムが鳴り響く。

2年生のクラスは3階にある。

そして、2-5は階段からの距離が結構ある。

「ここが、雅くんのクラスだよ。ちょっとここで待っててね。」

そう言って先生は教室の中に入っていった。

教室の向かい側には窓があって、

そこから桜の木が顔を覗かせている。

『マジでー!?』

『男子?女子??』

急にそんな声が聞えてきた。

きっと先生が転入生の事を言ったのだろう。

しばらくすると、

先生がドアを開けて「入ってきて。」と言った。

俺は、教室に入る。

外まで聞えてきたにぎやかな声は、

俺が入った途端に一瞬にして深い沈黙となった。


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