キミの隣に僕がいる

紙を見ると、見事に赤のペンで''当たり''と書かれていた。

『やったぁぁぁぁ!!!俺、ハズレだぁ!!雅の負け!』

そう悟は言うと思ってた。

''勝負''とか''負けない''とか言ってたから。

でも…違ったんだ。

「雅、マジか?」

「は?」

真剣な目をして聞いてくる。

みんなも、先生も黙って俺が言う言葉を待っていた。

「だから、当たりか?」

「そうだけど…。ほら。」

俺はそう言って悟に紙を見せる。

「先生、俺が学級委員になってもいいですか?」

突然、、そんなことを言い出す悟。

「はっ!?お前保健委員やるんじゃねぇのかよ?」

「気が変わったんだ。先生、お願いします。SPとして…。」

SPってなんだよ!

それに、気が変わった?おかししぎる。

みんなの反応もなんか暗いし…。

「そうね…。雅くんがいいって言うなら。」

先生までそんなことを言う。

普通だったら、『くじで決まったんだからもう遅いよ~!』とか言うんじゃねぇの?

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