キミの隣に僕がいる
「…ってことで雅、交換してくれ!」
両手を合わせて俺にお願いする悟。
「嫌だ。」
意味がわかんねぇよ。
悟、保健委員やりたかったんじゃねぇのかよ。
確かにさ、委員とかやるつもりなかったけど、
くじで当たったんだったら当たった出で責任持ってやるつもりはある。
「雅、頼む!」
「無理だ。意味わかんねぇよっ!悟も先生もみんなも…。」
みんなの方を見たら顔を俯かせていた。
「雅くん…。」
悲しそうな先生の声が聞える。
「悟、変わりたいのであれば納得できる理由をここで教えろよ。」
納得のいく理由じゃなければ譲らない。
優貴が好きだからとかそういう気持ちで言っているんじゃない。
「………。」
悟は黙ったまま。
その時、「聖っ!!」そう優貴が席を立って叫んだんだ。