キミの隣に僕がいる
「優貴…大丈「では、委員を決めます。」
俺の言葉を遮って優貴は委員決めを始めた。
順調に決まっていく委員。
悟は、保健委員になった。西崎と一緒に。
委員全部決め終わったあとで、先生は「木曜日に委員会があるので忘れないでください。」そう言った。
すると、キーンコーンカーンコーンと丁度いいタイミングで鳴り響いた。
俺と優貴は自分の席に戻っていく。
「雅…。」
悟が近寄ってきた。
「本当にごめん。いつか、わかるから。だからそれまで「分かってる。」
分かってる。
いつか分かるんだろ?
いつか教えてくれるんだろう?
俺、待つよ。
意味分からないことがこれから何度も起きるかもしれないけど、
ちゃんと待つから。
「待つよ。大丈夫だから。」
悟に向かって笑うと、悟も笑ってくれた。
「やっぱり、お前は最高だよ。」
そう言って俺に抱きついてきた悟。
「悟っ!いつの間にそんな趣味になったのよ!」
優貴の席から、西崎が叫ぶ。
「そんな趣味ねぇから!このハグは男の友情の証!」
「ねぇ、それよりも早く移動しよ?もうすぐチャイム鳴るし…。」
優貴の言葉で時計を俺たちは一斉に見る。
授業開始まであと1分。
「やばいじゃん!!」
「早く行こう!」
俺たちはそう言い合って教室から出た。