キミの隣に僕がいる
◆◇
「じゃっ、俺たちはこっちだしな?」
「あぁ。」
自転車を押しながら4人で校門前に来る。
「えっ、雅くんってそっちなの?」
「駅の方。まぁ、駅の600メートル前にあるけど。」
西崎は、昼食時に『雅くんって呼んでもいい?』そう言われた。
優貴の友だちだったらいっか。
そう思って頷いた。
「じゃぁ、また明日ね。」
「おうっ!」
悟は元気に西崎に手を振る。
「聖、また明日ね。」
「あぁ。またな。」
嬉しかった。
優貴から言ってくれた。
それも''また明日''だってさ。
俺たちは手を振ってから自転車に乗る。
優貴と西崎は校門から出てまっすぐ行くらしい。