キミの隣に僕がいる

「雅、朝はマジでごめんな?」

「もう大丈夫だって何度言えばいいんだよ。教えてもらえる日が来るまでなんも聞かないから。」

「ありがとう。マジでお前は最高だよ。」

出会って2日目で、こんなにも仲良くなれる友だちっているのだろうか?

少なくとも俺は今までいなかった。

誰も、信用することができなかった。

俺は、''上辺だけの友だち''そう今まで思ってつるんでいた。

決して信用しない。

大切なことはたとえ長くつるんでいたヤツでも言わなかった。

誰かに裏切られたわけじゃない。

ただ、いつの間にか人を信じることができなくなっていた。

でも、悟は違う気がした。

前の奴らとは違って、何か違うんだよ。

何が違うか俺にもわからない。

でも、何かが違う…それだけは感じるんだ。

「雅っ!」

「えっ?」

「もう、何度呼ばせるんだよぉ。」

そう言う悟は何気に嬉しそうだった。


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