キミの隣に僕がいる
2章~こぼれる涙~
「雅っ!勉強した?」
「全然。てか、メンドイし…。」
「雅くんって前の学校では順位はなんだった?」
今は昼休み。
4人で屋上に来て昼飯を食べている。
勿論、4人とは俺と悟と優貴と西崎だ。
「あんま覚えてない。順位とか気にしない性格なんだよな。」
「でも、星校に来れるんだったらよっぽどの頭持ってんじゃねぇの?」
あんぱんを食べながら悟が聞いてくる。
おいおい、食べ物入ったまましゃべんなよ。
きっと、悟のことだから言っても治らないだろう。
だから、言わなかった。
「…知らん。編入試験受けたら受かったって感じだしさ。てか、優貴は何してんの?」
俺と悟と西崎だけがさっきから話しているような気がする。
「あぁ、まぁしょうがねぇんだよな。テスト前だし。」
優貴は、西崎の後ろに隠れていた。
参考書読みながらメロンパンを食べていた。
「なんかすげぇかも。よくそこまで勉強できるんだな。」
ボソっと俺が呟くと、
「うん。勉強するのが好きだからね。」そう優貴が答えて来た。
委員が同じ、席が隣ということから結構話すようになった。
でも、悟も、西崎も、優貴も、みんも…
時々悲しい顔をするんだ。
時々じゃない。俺が何かすればみんなは悲しそうな顔をする。