キミの隣に僕がいる

「美奈、そういうのを普通は言わないで彼氏をカバーするんじゃねぇの?」

「しょうがないじゃん。本当のことなんだし。」

「…………。」

悟は、パンの入ったレジ袋を持ってフェンスの隅に行ってしまった。

あーあ…悟が拗ねた。

「いいのか?」

「大丈夫よ。アイツはすぐに元通りになるから。」

「西崎がそう言うなら大丈夫だな。」

何気にホッとする俺。

「なぁ、学年2位って誰なんだよ。」

ふいに思ったことを聞いてみた。

西崎に聞いたはずなのに、悟が戻ってきた。

西崎も悟るも悲しい顔をしている。

優貴の方を見ると、目に涙を溜めてこちらを見ていた。

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