キミの隣に僕がいる
「怖くねぇから!SPの特権なんだよ。」
まるで俺の心を読み取ったように答える悟。
「なぁ、そういえばSPって何?」
俺がそう聞くと、悟は''しまった!!''そんな顔をした。
「ま、まぁ成績上位4人の人が呼ばれるグループ?」
「グループってことは高瀬っていうやつもいんの?」
「そうだよ…。」
''高瀬''その言葉を出すと悟は悲しんだ。
昨日も帰りに俺がただ、
『高瀬ってやつ、今頃勉強とかしてんのかなぁ?』って言っただけで
悟は切ない顔をしたんだ。
「グループって言っても、集まったりしねぇし…。だから高瀬がどんなやつか知らないんだよな。」
無理に微笑む悟。
「そっか。まぁ、早く図書室行こうぜ?」
「そうだな。」
俺たちは走って校舎の中の図書室へと入っていった。
「なぁ悟…。」
「どした?」
「ここって図書室なんだ、よな?」
「そうだけど…。」
ありえないだろ!
絶対にこれは図書館だって!
すんごいでかいんですけど。
俺が前通ってた高校なんか比べ物になんねぇよ。