キミの隣に僕がいる

なんて表現すればいいのか…。

校舎には入り口だけが繋がってて、

図書室…図書館は別館にある。

で、中は円柱の形の建物で、3階建てだ。

丸い窓が一定の間隔であって、すっごく風通しがいい。

机もなんかすごいたくさんあるし…。

「もうっ!こんなこと考えてないで勉強しねぇと!」

俺と悟は2階に上って適当にイスに座った。

「じゃ、何から?」

世界史の教科書をパラパラめくりながら悟が聞いてきた。

「何でもいい。覚えてるか確かめたいし。」

「そっか。じゃあ、ランダムに科目の問題出し合おうぜ?」

「あぁ。」

それから俺たちは8時15分までずっと問題を出し合ってた。

「雅、お前すごいんじゃね?」

「いやいや。俺なんてたいしたことねぇし…悟の方が断然すごいって!」

「もしかしたら今年のSPは変わるのかなぁ…。」

嬉しそうに言う悟だけど、

その嬉しさの裏に寂しさがあるように感じた。

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