キミの隣に僕がいる

「さてと…。」

机や床に置かれている参考書やらグラスやらをキレイにまとめていく。

その作業は3分経たずに終わるもんで、

悟を手伝いにいこうと俺も優貴の部屋を出ようとした。

でも、なんでだろう。

出ようと足をドアの前まで運んだけど、

できなかった。

その代わりに、俺はベッドの方へと足を運ぶ。

優貴たちは野菜とか切ってから来るし、まだ大丈夫だよな。

それに、悟も外の倉庫に行くらしいし…。

ベッドのところにある本棚からアルバムを取り出す。

そして、''あのページ''を開いた。

「…これ、俺のわけ、ないよな……。」

さっき見たときのは見間違いだと思いたかった。

でも、それは間違いで、しっかりと優貴の隣にいたんだ。

あの時は、優貴が来てしまったせいで見れなったけど、

今回は見えたんだ。

優貴の隣に写っているソイツの体操着の胸元には、

''高瀬''と書かれていたんだ。

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