キミの隣に僕がいる
3章~暗闇の真実~
これ以上高瀬のことを考えないようにして、
俺は悟を手伝いに倉庫に向かった。
「…倉庫ってどこにあんだよ。」
外に出たのはいいものの、広すぎてどこにあんのかわからない。
ポケットから携帯を取り出して悟に電話をする。
『迷ったぁぁ!?マジ?超笑える!』
笑う場合じゃなくて教えろよ。
せっかく手伝おうとしてんだからよ。
「悟、1人で頑張れますよなぁぁ?」
嫌味たっぷりかまして言うと悟は焦った声で倉庫の場所を教えてくれた。
「雅~!!」
倉庫の前に来ると悟るが手を振ってきた。
「どこまでこの家はすごいんだよ。」
倉庫ってなんかボロボロって感じのイメージだけど全然そんなのではなかった。
てか、そんなこと思うよりこの辺にはこんなにも土地があるっていう方を最優先で思わないと。
「雅、ベランダまで持っていくのもうめんどいからこの辺で準備しようぜ。」
「別に俺はいいけどさ、女子たちは承諾すんの?」
「あぁ。さっき美奈に連絡したら承諾してくれた。」