キミの隣に僕がいる
「そっか。なぁ、悟…一つだけ聞いてもいいか?」
「別にいいけど、どうした?そんな真剣な顔して…。」
優貴が、高瀬を想っているというのはあくまで俺の推測。
ただ、その確立が高いと思えるのは、アルバムがあるから。
でも、優貴の思っている高瀬は、ほかにいるかもしれない。
つまり、他にも同じ名字のやつがいるかもしれないということだ。
「高瀬ってたしか、学年2位だっけ?」
「…そうだけど…。」
ごめんな、悟。悲しい顔をさせて…。
「高瀬っていう名字は、この学年に1人しか今までいないよな?」
「…今まで?……1人だよ。」
「そっか…。」
悟、嘘ついてんのか?
悟、お前だけに聞いてもいいか?
「悟、高瀬ってさ………」