キミの隣に僕がいる
「はっ!?何言ってんだよ…。いるに、決まってるだろ。」
「悟、本当のことを教えてくれよ。俺、見ちまったんだ。」
なぁ、言わないってさっきまで決めてた。
3人と一緒にいられなくなるのが嫌だよ。
でも、もう抑えられなくなっているんだ。
優貴だけじゃない、みんなが隠していることが知りたいんだよ。
我慢だってできない。
もう、無理なんだ。
さっきまであんなに言わない、我慢できると思っていたのに、
なぜかそう今は思えないんだ。
「何を、見たって?」
俺は、ぎゅっと両手に力を込める。
「優貴の…部屋にあったアルバム。」
「………………見たのか?」
「見た。勝手なことしたのは悪いと思ってる。でも、いつの間にか見ている自分がいたんだ。」
「そっか。でもみや「悟。」
俺は悟の言葉を遮る。
きっと、悟はこの話を逸らそうとしていると思ったから。