年上王子と新婚旅行☆


『……もしもし、華?』


「ぁ、も、もしもし…
さっき電話くれたでしょ?」



機械を通すと、妙に優しく聞こえる啓飛の低く甘い声。


直接、脳に響いているみたいで

心臓がドキドキする。




『あぁ、明日の予定を伝えようとしたんだ。

車で行くから早く出よう。
7時くらいでいい?』


「うん!!大丈夫。」


『もう11時になるから、早く寝ないとね。』




他愛ない会話が、とても気持ちいい。

緩やかな波が、ふわっと身体をめぐって消えていくような感覚に陥る。



それから10分ほどお話した。




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