年上王子と新婚旅行☆
「華ならもう来るゎよ。
ぁ、これ移動中にでも食べて?」
そう言って差し出された袋の中には、クッキーやポテチなどがたくさん入っていた。
これもこれも、華の好きなお菓子だ。
「ありがとうございます。
いただきます。」
「いぇいぇ♪
ぁ、お土産お願いしてもいいかな?A屋さんのお煎餅。」
「ぁ、はい。了解しました。」
華のお母さんと、話していると……
「お待たせ!!!」
元気な声が耳を通り抜けた。
ゆっくり視線を移す。
いつもよりクルッとなった茶色めな長い髪が、左右に揺れている。
……一瞬で、釘付け。
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