年上王子と新婚旅行☆


華のお母さんに挨拶してから、二人で車に乗り込んだ。


もちろん、華は助手席に…



「ぁ、荷物は後ろでいい?」


「あぁ。」



四人乗りの車。

微妙に狭い空間に、ドキドキと心臓が反応している。



微かに香る甘い香水。

そして、小さめに流れるスローなバラード。


なんでバラード…?


ステレオに手を伸ばし、変えようとすると…



「この曲いいよね。
あたし、好き。」




俺に向けられたワケではないのに、心拍数は上昇していくばかり。


それくらい、破壊力のある言葉。




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