年上王子と新婚旅行☆
――え…
俯きかけていた顔を上げると、ほんのり赤い顔の啓飛がいた。
今…なんて……
「…いいな??」
「う……ん…?」
「なんで疑問系なの。」
「だ、だって……」
唇が触れた肩から、どんどん熱く身体中が火照っていく。
真夏の太陽の熱に侵されたように、クラクラする。
あたし、もうガキじゃない?
お子ちゃまから昇格した?
……啓飛の隣に立てた?
「あたし…ガキじゃない?」
「は?」
「もう……啓飛の横、歩けてる?」
.