年上王子と新婚旅行☆


「……まぶし…」



ちょっと上を見上げただけで、目が痛くなるほどの日差し。


残像も残らないくらいに、空全体が眩しく光を放っていた。




「――――…い!!」


「……ん?」




どこかで、華に似た声が聞こえた。

……気のせいか…?


幻聴が聞こえたなんて、ついに俺もイカれちまったか…




そう思っていると…




「―――…す!!!」



……ん、違う。

幻聴じゃない。



確かに聞こえた、華の声。

声というか………叫び…?




「お待たせしましたー。
180円になります♪」





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