年上王子と新婚旅行☆
てゆうか、もう“女”っていうより“嫁”だけどな。
ちょっと声を低くすると、男たちはあっさり逃げていった。
なんだよ。見た目ほど強気な奴らじゃなかったようだ。
華に視線を移すと、うっすら涙が瞳を覆っていた。
……やっぱ、怖かったのか。
ちょっとキツく言うと、案の定俯いてしまう。
そして、小さく消え入りそうな声で「ごめんなさい」とだけ言った。
……バーカ。
謝らせようとしたワケじゃねぇよ。
「……まぁ、何もなかったならいいけど…
肩、ちょっとムカついた。」
「え…?」
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