年上王子と新婚旅行☆


「生意気な……
俺の心配はいいから、自分のこと考えろ。

…眠くないか?」


「ん…大丈夫……」




優しい瞳に捕まって、そのまま引き寄せられるままに身体を預けた。

啓飛の着ているシャツの感触が、心地いい。


そのまま、夢の世界を見てしまいそうになった。





「…ぁ。せっかくだから早めに風呂入るか。
ゆっくりしたいしなぁ。」



あたしの背中に腕を回したまま、そう呟いた。




「そうだね。
じゃ準備するから放して?」



腕の力を緩めて啓飛を見ると、いつの間にか意地悪な顔になっていた。




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