年上王子と新婚旅行☆


………??



それは、まぎれもなく啓飛の唇で…

目を瞑るひまもないくらい、いきなりの出来事。




「…ぇ……?」


「クスッ…続きはあとで♪」




っっっ!!!!!



ニヤッと笑う啓飛に、ぞくりと痺れる心。


ま、またやられた!!!




熱くなってしまった頬。


啓飛はそれを見て微かに笑ってから、リビングから出ていった。




もぅ……


こんな熱い顔じゃ、お母さんたちのところにいけないよっ!!



相変わらず、簡単にあたしを赤くしてしまう啓飛をちょっと恨めしく思って

パタパタと顔をあおぎながらリビングを出たのだった。




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