あふれる想いを君に
教室にはすでにほとんどの生徒が居た。
「あ、やっぱ前後だよ」
「まあ小林と近藤だしな…」
そういって笑う涼。
そんな無防備に笑うな…!
だって…
「近藤さん、近藤さん…!」
ほら、初対面の女の子数人が私を呼ぶ。
「何?」
涼から離れ、その子達のそばまで行く。
「ね、近藤さんって、小林くんと付き合ってるって噂本当?」
私はため息をついた。
なんで 今まで喋ったこともないのに いきなりこんなこと聞くんだろう。