SHINING
スタジオの熱気と照明の暑さに
相当喉が渇いていたのか恵理奈の身体は更に水分を欲した。

「すげぇ飲みっぷり」

皇紀は愉快そうに眺めて
恵理奈の頭を撫でる。

「子供扱いされてるみたいです」

されるがままの恵理奈は
皇紀を見上げて呟き。

「なんだかお見通しって感じ…」

頬を膨らます。

皇紀は「ふっ」っと鼻で笑い。
恵理奈に視線を合わせた。

「何?女扱いして欲しいの?
だったら俺の女になる?」

「なっ!軽っ…信じられない!」

恵理奈の反応に満足気に笑った。

「俺も今は女とじゃれ合う余裕はねえから安心しろって」

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