SHINING
恵理奈の手から封筒を取り上げ

「行って損はないだって?」

中身を確認するや
皇紀の眉間に皺が寄った。

「何かのパーティー?」

中身を恵理奈も見て言った。

「仕事を体で取る為の接待だよ」

チケットを封筒に戻し

「どんな手を使っても売れたいと思ってるタレント共とイカれてる権力者の集まり」

恵理奈に渡した。

「私も行くの?」

「行きてぇなら止めねえけど?」

皇紀を見上げ指示を待つ恵理奈に

「天然…」

溜め息を溢した。

「直球で言わなきゃ解んねぇ?」

皇紀は悪戯を思い付いた顔で

「慶吾に相談すんだな!」

嬌笑を浮かべた。

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