SHINING
慶吾を無視して恵理奈をニチカに差し出す。

「メイク落としてやって」

「あっ自分で出来ます」

遠慮する恵理奈の肩を押し。

「良いから座れ!」

有無を言わさず鏡台の前に座らせ

「ニチカのフェイスマッサージは最高だ癖になんなよ?」

得意気に笑う。

ニチカも軽く息を吐き。

「俺は…‘S’の専属だと思ってましたが思い上がりですか?」

腕を捲り準備を始めた。

「ニチカ!」

皇紀はニチカの肩に腕を回し

「お前は専属なんかじゃねぇさ。‘S’なんだよ!」

「皇紀君!」

慶吾の声を

「黙ってろ!」

一蹴してしまった。

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