SHINING
声を潜め皇紀は力強く告げる。

「良いかニチカ…。
何が遭っても俺達は仲間なんだ!忘れんな‘S’はチームだ!」

そして静かに語り出した。

「ある目的の為に俺達は動いてる‘S’の正体を誰にも知られる訳にはいかねぇ何が遭っても!」

固唾を飲んで見守る慶吾と
ニチカの表情を盗み見る恵理奈。

「お前は気付いてんだろ?
スタントマンは俺じゃねぇよ。
つまり…‘S’は1人じゃねぇ」

「俺は‘S’にはなれない…」

ニチカは鏡越しに皇紀を見た。

「それで?」

「俺に出来るのは‘S’を造り上げることだけだ」

「上等!忘れんなよ」

皇紀が嬌笑を浮かべる。

< 111 / 140 >

この作品をシェア

pagetop