SHINING
その足で恵理奈は直海と共に某局へと向かっている。

「これを機会に恵理奈をグラドルのトップに伸し上げる」

「本当に大丈夫でしょうか?」

自信無さ気な恵理奈を他所に直海は実に事務的に説明していった。

「次の依頼が来てる間が勝負だ。今のうちに名前を売っておけよ。控え室で岸田と合流し後の指示をもらえ」

無責任に恵理奈を放り出す。

「巧くやれよ、今回の成功の鍵はもしかしたらお前が握ってるかもしれないんだからな!」

変にプレッシャーを与えられた
恵理奈の指先が冷たくなった。

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