SHINING
振り向いた運転手を
間近で正視して断言し。

「信号…青です」

再びシートに身を沈めた。

「‘S’そんなハードな生活してまで何がしたいんですか?」

チラチラと
ルームミラーを覗き込み。

「体調管理も大切な仕事でしょ?貴方のプロ意識は本物だ。
それを良しとはしない筈です」

様子を伺う。

「マネージャーには迷惑かけない付き合う必要もありませんから。仕事にも支障を期たさない…」

「僕は皇紀さんを尊敬してます。ですが今の皇紀さんは…」

鋭い視線をミラー超しに返す。

「今は‘S’だ!
最後まで気を抜くな!」

< 24 / 140 >

この作品をシェア

pagetop