SHINING
「皆さん揃って美形ですから充分取材のし甲斐がありますよ!」

「冗談でも嬉しいですね…
貴女の様な美しい方から美形だと言って頂けるのは気持ちが良い」

一人が微笑を見せると。

顔をほんのりと染める。

「今日はありがとうございます」

「此方こそありがとうございますお気をつけて」

直海はドアを開け促す様に見送る

「彼等の取材も近々お願いしても宜しいでしょうか?」

それは答えられず
ドアが閉まる。

「助かった〜…俺もう限界だわ。女と二人きりとかって苦手なの」

振り返り様
直海が息を吐く。

「だと思ったから…これ!」

得意気に
手にした装置を床に置き。

「何これ慶吾!」

「慌てんなって…
此れは自動脈拍測定器」

それを持ち上げ

「健康診断の時にやるあれ?」

四方から眺める。

「止めてよ皇紀君!」

皇紀の手から奪い取り
大切に床に置き直す。

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