SHINING
「で此れが何なの?」

それを待っていた様に

「綴喜君が聞きたいなら説明…」

嬉々とした表情を浮かべる慶吾を

「良いから早く言え!」

直海が急かす。

「さっき直海君に渡した機器と」

「あぁ…これ?」
直海が胸ポケットから取り出した小さな機器を見て頷き。

「此れはセットで遠隔なうえに、コードレスで機能する高性能な」

「要は進歩した血圧計ってこと」

「秀磨君!それ言うなよ!」

「あっごめんごめん…」

秀磨を睨み付けたまま慶吾は続け

「…つまりさ、
この脈拍数を見れば相手がどんな心境か解るんだよ!
嘘発見器にもなりうるの!」

三人を見渡す。

「却下…」

「何で?」

直海に慶吾が食い下がる。

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